インターネット上などに蓄積された膨大な情報「ビッグデータ」を企業が活用したことによる売上高の押し上げ効果は全産業合計で平成24年に約61兆円に達したことが、総務省が15日発表した26年版「情報通信白書」で明らかになった。 国内のデータ流通量は24年に約8エクサ(エクサは10の18乗=100京)バイトだったが、25年は69%増の13・5エクサバイトに急増。「データ活用がさまざまな価値を創造している」(総務省)と分析する。 業態別では、流通業(卸売業・小売業)が28兆1千億円、流通業以外の産業が32兆8千億円。全産業の売上高(1335兆5千億円)の4・6%に相当するという。顧客や経理などのデータ活用が実質国内総生産(GDP)を押し上げていると分析している。 企業の情報通信技術(ICT)活用については、ICT導入によって利益増を達成したと回答した企業は16%しかなかった。最も低い業種は運輸