終戦直後の昭和22年、吉原食糧は香川県産小麦「新中長(しんちゅうなが)」をさぬきうどん用小麦粉として製粉していました。その輝くような小麦粉の色調は素晴らしかったと、当時の製粉責任者は何度も語っていました。 その後、香川県産の農林26号、ジュンレイコムギ、セトコムギ、ダイチノミノリ等を製粉してきましたが、昭和40年代に輸入されるようになったオーストラリア産小麦(ASW)と比較できる品質ではありませんでした。それでもなんとか、県産小麦を売れる食品として成功させるという気持ちは消えず、それならと菓子の開発に取り組みました。 平成6年、吉原食糧はJA香川県の製パン・製菓工場「大川食品」と共同で、香川県産小麦「ダイチノミノリ」100%のカステラ「大地」を開発・販売し、平成10年に農林水産省食品流通局長賞を受賞しました。 しかし、さぬきうどん用として香川県産小麦を使用したいという思いは高まるばかりでし