両親が２人で暮らす家には、今と昔が混在している。 礼美がひと月ぶりに訪ねると、AI機能を搭載したエアコンの風下に、古い４枚羽根の扇風機が回る居間で、父は動画配信サービスの時代劇特集をネット視聴していた。 元・企業戦士の父にとって、ゴロテレは定年退職後最大の楽しみらしい。 ちなみに「ゴロテレ」とは、ゴロンと寝転がってテレビを観ることである。 ３人で昼ごはんを食べた後、母の婦人雑誌をながめていた礼美は、いつのまにか居眠りしてしまったようだ。 夢を見た。 小学校低学年くらいの女の子が、しくしくと泣いている夢だった。いちご柄の浴衣を着た背中が小さくて、いかにもかわいそうだ。 なぐさめようとして近づいたとき、ふと、 （これって、のっぺらぼうのパターンかもしれない） という思いがよぎり、女の子が振り向く前にあわてて顔をそむけた。 実際に大きく首を振ったのだろう。衝撃で目を覚ますと、母が気づかわしげに聞

今回は深厲浅掲（しんれいせんけい）です。 状況に合った行動をしましょう。ということです。 この漢字で？ 厲（れい）は、磨き上げる、とぐ、砥石、などの意味があります、そこから、着物をたくし上げる意味があります。 掲（けい）は、持って上げる、意味があります。 川とかが、深ければきちんと服をたくし上げて、浅ければちょっと持って上げればいいってことか。 状況をよく見て、きちんと行動しましょう、ってことですね。 言われなくてもするけど。 いや、川を渡るときは判るでしょうけど、人生で悩んだ時はそうでもないこともあるでしょ。 あ、そういうことね。 出典は「詩経」でした。

こんにちは、かえるさんです。今回は「ハウスのバランス」というお話です。 「ハウスのバランス」ってどういうこと？ 今回は「ハウス」によって実行される行動によって、発生する不満を「惑星」で消化しようとする、イメージを考えます。 へー。よく判らないけども。 「ハウス」は無意識的ですので、具体的に行動に結びつきやすいです、意識しにくいのでコントロールしにくいわけです。 そうね、「ハウス」は行動だもんね。 しかし「惑星」は比較的自覚しやすいです。 「ハウス」の「内臓」の納得、「内臓」の思考、に対して「惑星」は「脳」の思考のイメージだね。 ですから本人は「ハウス」を自覚すること無く、しかし「ハウス」で行動して発生した不満を自覚しやすい「惑星」で解消する、というシステムを理解することで、現状の自分の持つ欲求、考え方を理解する、というお話です。 要するに不満そのものだけではなく、発生した原因の一部である「