ブックマーク / black-koshka.hatenablog.com (1)

  • 雪の音を懐かしむ - Road to ヤクーツク

    布団に入ってうとうとしかけたところで、窓がカタカタ音をたてた。 おや、少し風が出てきたみたいだ。 木がざわざわと音をたてるのが聞こえるような… 目をつぶったまま、 朝方冷え込むだろうか、毛布だけで足りるだろうか…ぼんやりと考える。 眠りに落ちそうだけれど、頭のどこかが少しだけ起きている。 窓がカタカタいっている。 窓ガラスに雪の粒がぶつかる音がする。 さらさら、さらさら。 いや、雪はふってないだろ、風だ、風。 あの さらさら いう音は、冬の一番寒い時期の音だな。 そうだ、子供の頃、布団に入ると窓の外からよく聞こえていた。 ずいぶんとまた昔のことを思い出したもんだな… 奥羽の山々から吹き下ろす風がごうごうと音をたてる夜。 昼間降った柔らかい雪が狂ったように風に巻き上げられる。 風にのった雪は、もはや氷の粒だ。縦横無尽に吹きまわり、家々に吹き付ける。 目も開けられず息もできないような暴風。 防

    雪の音を懐かしむ - Road to ヤクーツク
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2016/10/20
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