――今回、社団法人オープンソースライセンス研究所を設立に至った設立の背景を教えてください。 湯澤 今日、オープンソースソフトウェア(以下、OSS)の普及は飛躍的に進んでいます。“LAMP”を代表として、今やインターネットの80%は、OSSで構成されているといわれ、もはやこの存在なくしてITは成り立たないといっても過言ではありません。 吉田 企業への導入も進んでいます。私は、日立ソリューションズで社内SEを技術的に支援する部署にいますが、ユーザー企業への提案活動の中でOSSの名前が上ることは日常的になっています。システムインテグレーション企業である当社にとって、OSSはよく知っておくべき要素技術です。 ――それは、ユーザー企業のコスト削減ニーズに応えるため? 吉田 それもあります。OSS活用は基本的に無償ですからシステム開発コストの削減を図りやすい。すでに完成したものを利用できるという点でも