昨晩、前田英樹さん、酒井健さんと、神楽坂の裏通りの石畳の狭い路地の行き止まりにある店で忘年会。前田さんは、「店の入り口がどこにあるかよくわからない。でも、それがいい」と一言。 熱燗を飲みながら話した内容は、かいつまんで言えば、「物にゆく道」について。 前田さんは、六本木ヒルズで開催中の杉本博司展を、(彼の作品は嫌いだけど)世間があまり騒いでいるので見に行った。そして、思ったとおり、あまりにもつまらなくて、途中で見る気がしなくなったと言っていた。 私もまったく同感で、杉本博司の作品だけは許せないと思ってしまう。アメリカでは評判で、聞いたところによると2千万円(本当かな?)で取引され、企業とか美術館が買っているのだとか。私の所にも、ニューヨークのサザビーズで働いている人の友人から、杉本博司の写真を持っている人を知らないかと問い合わせがあった。 彼の写真は、剥製とか、蝋人形などを撮って、生きてい