トリグリセリド(注1)と遊離脂肪酸(注2)がそれぞれ3分の1を占めていることがわかります。 皮脂汚れの約3分の1を占める遊離脂肪酸は、アルカリ性の洗浄液に接すると石鹸となって水に溶け、衣服から離れてゆきます。アルカリによって遊離脂肪酸から形成された石鹸は、トリグリセリドなどほかの油汚れを落とすためにも、プラスのはたらきをします。 注1 トリグリセリド:中性脂肪の一種。3つの(tri-)脂肪酸分子がアルコールの一種であるグリセリン1分子と結合してできる。動植物の組織に含まれる油脂(ほとんどが中性脂肪)の80%以上、皮脂の40%はこのトリグリセリドで占められる。