MV「spell of vanishing loveliness」のメイキングを辻川監督インタビュー。CGなのにあたたかみのある揺らぎ。可愛いのにどこか狂気。小さな世界なのに底無しの空間。「手」が登場する辻川幸一郎監督のMVは傑作揃いだ。CG & VFX を担当する福岡二隆氏の解説つき! 触感のある半径1m の小さな世界 ──先日紹介したザ・クレイプール・レノン・デリリウムの MV 「SATORI」しかり、初期に作られたコーネリアスの MV 「Tone Towilight Zone」(2001年)しかり、指や手のモチーフが登場する作品が多いですよね。 結局、ボクのやっていることってすごくパーソナルで、子どもの頃の手遊びの延長なんです。ひとり遊びしている時って自分の手を一番使うから、モチーフが手になるっていうのは僕にとって自然というか。要するに、僕が作りたいものって手遊びなんですよね。 ──