前野さん(@irobutsu)にツイッターでタキオンについていろいろ教えてもらっているうちに、意外なことが分かって面白かった。 タキオンは光速度より速く運動する粒子であり、因果律を破るため存在しないと考えられている。 しかしSF業界では多大なインスピレーションを与える源泉でもあり、多くの人に愛されている存在でもある。 問題は、2つのタキオンの間に働く重力は引力か、斥力かというところから始まった。 タキオンは超光速で運動するため、慣性質量の2乗が負になると通常言われている。 素朴に考えれば、これは純虚数の慣性質量をもつ存在だ。 これをまた素朴にニュートンの公式F=-G(m^2)/(r^2)に代入すると、タキオン間の重力は斥力になるようにも思える。 ところが前野さんと議論していくと、そう簡単な問題ではないことが分かってきた。 タキオンは静止させることができないため、それを重力源とする静的なブラ