――　伊藤さんは官邸取材を重ねながら、コロナ対策で迷走する安倍政権の実態を明らかにしています。 伊藤智永氏（以下、伊藤）：安倍政権の新型コロナ対策は、官邸の権力構造から読み解くことができます。 官邸には二つのグループがあります。一つは、経産省出身の今井尚哉・総理秘書官兼総理補佐官を中心とする「官邸官僚」です。もう一つは菅官房長官をトップに、杉田和博内閣官房副長官が事務局長として機能する「内閣官房」です。官邸官僚は今井人脈の集団であり、安倍政権のキャッチフレーズや看板政策を立案しています。一方、内閣官房は正式な官邸組織で、政権運営の実務を取り仕切っています。 官邸権力は官邸官僚と内閣官房の二重構造になっており、今井氏と菅氏の二人が「影の総理」として安倍総理を支えてきました。ところが、コロナ危機を機にこの権力構造が崩れつつあるのです。 ――　今井氏は官僚でありながら「影の総理」「今井政権」と揶

日本テレビ系の番組“「２４時間テレビ」の当日、武道館にサリン撒く”などとツイッターに投稿したとして、石川県の２０歳の男子大学生が警視庁に逮捕されました。 威力業務妨害の疑いで逮捕されたのは、石川県野々市市の大学生・村中洸太容疑者（２０）です。村中容疑者は今月１５日、富山市内の実家から「２４時間テレビ当日、武道館にサリン撒いて障害者大量に殺してやる」などとツイッターに投稿し、日本テレビの業務を妨害した疑いが持たれています。今月１９日に日本テレビが被害届を出していました。 今年の２４時間テレビは、東京オリンピックに向けた改修のため、日本武道館ではなく東京・両国の国技館から放送する予定ですが、村中容疑者は会場を取り違えたとみられます。 取り調べに対し、村中容疑者は「自分でやったことに間違いありません」と容疑を認めているということです。

新型コロナ対策を議論していた政府の専門家会議の速記録が、ほぼ黒塗りで開示された問題で、西村経済再生担当相は21日夜、公表は難しいとの認識をあらためて示した。 ほとんどが黒塗りの文書。 これは、政府の政策に大きな影響を与えてきた専門家会議の速記録で、FNNが情報公開請求で入手した。 第2回会議は38ページにのぼるが、開示されたのは、あいさつなど、ごくわずかだった。 BSフジの「プライムニュース」で西村経済再生相は、公表が難しい理由について、発言者の個人攻撃につながりかねないうえ、あらためて確認したところ、出席者に公表を望まない人がいることを挙げた。 西村経済再生相「（出席者の中に）自分は公開されない前提で話したという意見をいただいたので、残念ながら公表できないということになった」 この問題について、公文書の管理にくわしい学者は、「公表の仕方について、政府と出席する専門家の間で、最初にしっかり