舟津:そうですね。それを「配慮」と呼んで、「私たちはちゃんとわかっている、この人のためにやっていますよ」と言う。「ADHDだと社会生活が困難だから配慮しよう」みたいな傾向すら生まれていますけど、特別な配慮がなくとも暮らせる人もたくさんいます。それこそグラデーションで、投薬や治療が必要な人もいる一方で、軽度だったら、分け隔てなくても馴染めるはず。それを、健常とADHDとではっきり分断させてしまう。 結局、「演技」できずに本音が出てしまう 鳥羽:怖いのは、配慮してるつもりでも、ふと本音が出るときがあることです。例えば、車椅子の方が乗車の際に駅員の方に手伝ってもらったときに、SNSで「こういうのが足りなかった」と言っただけで、炎上して抹殺されるぐらい叩かれるようなことが起こる。このときに健常者の醜悪な本音が出る。つまりそれは「こっちは配慮してやっているのに」という上から目線の言い分です。そんな本
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