特定の天体の周りを公転していない「自由浮遊惑星」 (※) は、一体どれくらい存在するのでしょうか?大阪大学の住貴宏氏らが所属する国際研究グループ「MOA(Microlensing Observations in Astrophysics)」は、ニュージーランドに設置された「1.8m MOA-II望遠鏡」による過去9年分の観測データを分析し、恒星と比べて約20倍も多い可能性を示しました。これは、天の川銀河だけで1兆個もの自由浮遊惑星が存在する可能性を意味します。 ※…Free-Floating Planet (FFP) 、Rogue Planet。浮遊惑星、はぐれ惑星とも。 この分析の過程では、地球程度の質量を持つ自由浮遊惑星「MOA-9y-5919」が新たに発見されました。質量が地球程度の自由浮遊惑星の発見は2例目であり、非常に珍しい存在です。 【▲ 図1: 宇宙空間を単独で移動している地
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