金沢市中心部を結ぶ「新交通システム」に関し、山野之義市長は十三日の市議会三月定例月議会の本会議で、初めて導入の可能性について言及した。市はこれまでの検討結果から「次世代型路面電車(LRT)」「バス高速輸送システム(BRT)」いずれを導入する場合でも、金沢駅から香林坊を経由して野町方面に至る都心軸に専用の走行空間を確保することは可能との見通しを示した。(本安幸則) 山野市長は一般質問での答弁で、市が本年度実施した新交通システム導入に伴う交通影響調査の結果を報告。都心軸ではすでに日中を通して道路容量に近い交通量があり、朝夕のピーク時には周辺道路で容量を超えた状況にあると説明した。現状のまま新交通システムの専用空間を道路上に片側一車線ずつ確保した場合は、周辺道路に迂回(うかい)する車両が増え混雑が増すとの見通しを述べた。