大人気の日本酒「獺祭(だっさい)」を“高く買わない”ように呼び掛ける広告を、蔵元の旭酒造(山口県岩国市)が読売新聞全国版の12月10日朝刊に掲載し、Twitterで大きな反響を呼んでいます。旭酒造が新聞に意見広告を出したのは、1948年の創業以来初めて。なぜ広告で訴えるに至ったのか、旭酒造の社長・桜井一宏さんに経緯を取材しました。 「獺祭」を「高く買わないでください」と呼び掛け 「お願いです。高く買わないでください。」 話題の新聞広告は、1面に「お願いです。高く買わないでください。」の文字と、「獺祭」の写真、純米大吟醸3種の希望小売価格を掲載したシンプルなもの。残りの紙面3分の2には、全国に630店余りある正規販売店を全てがびっしりと並んでいます。 紙面3分の2が正規販売店のリストだ 注目すべきは希望小売価格で、「純米大吟醸50」は720ミリで1539円、1.8リットルで3078円。「磨き