業績の悪い社員を解雇して何が悪いんですか?:「訴えてやる!」の前に読む IT訴訟 徹底解説(93)(1/3 ページ) 連載目次 ドライになった会社と社員の関係 「昭和の会社」は、社員に24時間365日滅私奉公させ、社畜などと呼ばれるほど会社に忠誠を誓わせるイメージがあった。 ただしその裏には、一度入社した社員はその家族も含めてしっかりと面倒を見る、という「覚悟」が会社にあったことも確かだ。よほど悪いことでもしない限り、会社は定年まで給料を払い続け、その後も退職金や年金によって老後の生活に困らないようにしていた。再就職の世話もしたし、社員旅行や会社の運動会などのレクリエーションなどで社員の家庭サービスを一部肩代わりするような役割もあったのだ(平成時代の社員であった私などからすると、うっとうしいことこの上なかったが)。 しかし時代は変わった。 社員たちは新しい活躍の場を求めて自由に転職や独立す