日米両政府は15日、英・北アイルランドで17、18両日に開かれる主要8カ国(G8)首脳会議(ロックアーン・サミット)に合わせて行う予定だった安倍晋三首相とオバマ米大統領の会談を見送る方針を固めた。13日の電話会談で対中政策などについて十分な意見交換が行われたことから、両首脳は実利を重視し、サミットでは他国との会談を優先させる意向だ。 正式な首脳会談を見送る代わりに、サミット会場内の移動時などに短時間対話する方向で最終調整している。 首相はサミットで、ロシアのプーチン大統領、英国のキャメロン首相、ドイツのメルケル首相との個別会談が内定。さらに、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加国であるカナダのハーパー首相、4月末に首相に就任したばかりのイタリアのレッタ首相、欧州連合(EU)のバローゾ委員長らとの会談も調整している。 首相は15日午後(日本時間16日未明)、政府専用機で最初の訪問地で