阪神ホテル(大阪市福島区)内の飲食店の男性調理人(54)に違法な長時間残業をさせたとして、西野田労働基準監督署は12日、運営会社の阪急阪神ホテルズ(同市北区)とホテルの総支配人(56)を労働基準法違反容疑で大阪地検に書類送検し、発表した。 同署によると、男性は昨年8月上旬に勤務中に倒れ、脳出血で死亡した。送検容疑は、昨年7月、男性に労使間協定で定めた月最大60時間を超える残業をさせたというもの。残業は101時間に及んだ。 総支配人は「人手が足りなかった」などと説明したという。この飲食店では、ほかに3人が昨年7月に100時間前後の残業をしていたことが判明、同署が労働実態を調べている。 阪急阪神ホテルズは「事実を確認中で、コメントできない」としている。