職業、学校の選択やマンションの購入など、大事な選択をする時の方法には、一般的な“総合評価方式”と、もうひとつ“一点豪華基準方式”とでもいえる方法があります。 総合評価方式とは、A商品は「高いけど好きなデザイン、でもちょっと使いにくそう」、B商品は「安いけどダサい。だけど使いやすそう」という時に、 下記のようにそれぞれの基準について個々の選択肢を評価し、最後に総合的な判断を考える方法です。 ・値 段 Bの勝ち ・デザイン Aの勝ち ・使い勝手 Bの勝ち → 結論:Bを購入しよう しかしこの方法には問題がふたつあります。 高度に複雑な比較検討・選択が求められる場合、「最も凡庸で、取り柄のない選択肢が選ばれてしまうこと」と「比較作業が複雑になりすぎて、決められなくなること」です。 たとえばマンションを選ぶ例を考えてみましょう。 ・Aは間取りが使いやすくデザインも好み通り。しかし価格はかなり高く