俳優の宇津井健や高倉健の例を挙げるまでもなく、遺産や遺骨を巡り紛争が頻発するのは俗世の常だ。そして元来は悟りを目指した筈のあのファミリーもまた、ハデな骨肉の争いを展開すると見られている。今秋、一連のオウム真理教(現アレフ)事件を裁く公判の実質審理が全て終結。これで首魁、麻原彰晃(61)の死刑がいつ執行されてもおかしくない状況が整った。Xデーが到来した時、狂信的な信者たちはどういう行動に出るのか。聖なる遺骨と古墳づくりの行方――。 *** 17年間の逃亡の果て、逮捕された高橋克也(58)の控訴審判決が言い渡されたのは9月7日のこと。地下鉄サリン事件で実行犯の送迎役を果たした“最後の被告”に対して、東京高裁は一審の無期懲役刑判決を支持し、控訴を棄却した。 「まだ最高裁に上告中ですが、そこでは憲法違反などを書類で審理するのみで、証人尋問どころか被告人出廷すらない。判決が覆る可能性は100%