未来の半導体は「延びるダイヤモンド」でできているかもしれません。 1月1日に『Science』に掲載された論文によれば、ダイヤモンドにゴムのような延びる属性を与え、物性を変化させることに成功したとのこと。 機械的な引っ張りに対してダイヤモンドは最大で約1割(9.7%)もの延びを示すだけでなく、電気を通しやすくなっていることも判明しました。 砕けず曲がらず擦り減らないはずのダイヤモンドに、いったい何が起きたのでしょうか? >参照元はこちら(英文)
発表のポイント ● 「ペルム紀末の大量絶滅の原因は大規模火山噴火」を確かにした。 ● それは炭化水素の高温燃焼の証拠をとらえたことから言えた。 ● 炭化水素の高温燃焼は温室効果ガスの大量発生を起こし、地球温暖化が起きて陸上から植物が消え、90%以上の動物の種が絶滅した。 □ 東北大学ウェブサイト 概要 地球史上最大の絶滅事象とされるペルム紀末の大量絶滅の原因はこれまで確定していませんでした。東北大学大学院理学研究科地学専攻の海保邦夫教授(現:東北大学名誉教授)らの研究グループは、新しく開発した指標により、同大量絶滅とその前に起きた陸上生態系崩壊の原因は大規模火山噴火であるとしました。陸の生態系の方が、海の生態系よりも、小規模の地球環境変化で崩壊することも示しています。水銀の濃集を証拠に大規模火山噴火説が主張されて来ましたが、水銀は生態系崩壊によっても供給されるため、不完全な証拠と言われてい
メタンを主成分とする深さ100メートル超の湖も発見されているタイタン NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/University of Idaho <NASAは、南米チリ・アタカマ高地のアルマ望遠鏡(ALMA)で観測したデータを分析し、「タイタンの大気中でシクロプロペニリデンを初めて検出した」との研究論文を発表した......> 土星の最大の衛星「タイタン」は、太陽系の衛星で唯一、地球の大気密度の4倍に相当する豊富な大気を持ち、地球以外で唯一、地表に液体が安定的に存在する奇妙でユニークな天体だ。そしてこのほど、この天体を覆う大気中で、地球上では実験室でしか存在しえない「シクロプロペニリデン(C3H2)」が初めて見つかった。 これまで太陽系の大気中では確認されていなかった アメリカ航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙飛行センターの研究チームは、南米チリ・
太陽系の惑星と小惑星を全て軌道も含めてプロットした宇宙の地図を紹介しよう。 美しさを感じることができる宇宙の地図だ。 太陽系を地図にした美しい宇宙地図 この度、製作されたのはNASAが公開している太陽系の全惑星と1万8,000個の小惑星を軌道と共にマッピングした地図が製作公開された。 美しく見惚れてしまう宇宙地図になった。 以前紹介したのは観測されている全宇宙をまるで曼荼羅のように表現した「全宇宙地図」だ。→宇宙を地図にした?「全宇宙地図」の美しさと驚異!まるで曼荼羅?【d】 この度は太陽系のみだ。しかし太陽系にはご存知の火星や、水星、土星、木星などの惑星などの他にも1万8,000個の小惑星がある。それらを軌道も含めマッピングしたのだ。 それがこちらだ。 サイバー感、近未来感のある地図だ。美しい… この地図を製作したのはワシントン大学の博士課程に在籍するエレノア・リッツさんだ。 リッツさん
血流量センサーが捉えた脳の血流量データは無線でスマートフォンに転送し、スマホのザク制御用アプリであらかじめ設定した3つの動作コマンドに変換。センサーを装着した人は物理的な操作なしで意図的にミニチュアザクを動かせる。 NeUでは、実験のために開発した血流量センサー用のSDK(ソフトウェア開発キット)を基に新しい形のブレインフィットネス・トレーニング開発やSTEM教育への活用を検討する。試作したザクやアプリケーションの販売は未定だが、企業へのSDK提供などを通じて協業する考えだ。 「ロボットなどを実際にコントロールすることで、ユーザーのモチベーションを向上させたり、ホビーとして楽しむことで自然に脳の活性化を促せると考えている」 関連記事 動く実物大ガンダムは12月19日公開 入場料は1650円 一般社団法人「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」(GGC)は9月29日、横浜の山下ふ頭で建
東京大学大学院総合文化研究科の水野 英如助教、池田 昌司准教授、中国・上海交通大学のトン フア(Tong Hua)准教授、フランス・グルノーブル大学のモッサ ステファノ(Mossa Stefano)教授は、ガラス中の分子の熱運動をコンピュータシミュレーションによって詳細に観察・解析し、通常の固体では起こり得ない、特異な分子運動が生じていることを発見しました。 固体中の分子は、熱(温度)によって絶えず運動しており、この熱運動が熱容量や熱伝導率といった固体の物性・性質を決めています。つまり、固体の物性を理解するためには、分子の熱運動を理解することが必須なのです。通常、固体中の分子は、ある一つの配置のまわりを“振動”しています。ところが古くから、ガラスには分子の振動運動のみでは説明できない物性があることが指摘されており、したがって、振動以外に何か別の分子運動が存在することが示唆されてきました。
By Argonne National Laboratory 「超伝導」とは特定の金属や化合物を冷却した際、その物質の電気抵抗がゼロになるという現象です。超伝導が発見された1911年以来、超伝導は「低温下で発生するもの」とされ、最高でも摂氏マイナス23度の環境下で発生していました。しかし、アメリカ・ロチェスター大学の研究チームにより、超伝導が室温でも発生することが明らかになりました。 Room-temperature superconductivity in a carbonaceous sulfur hydride | Nature https://www.nature.com/articles/s41586-020-2801-z For The First Time, Physicists Have Achieved Superconductivity at Room Temperat
超大質量ブラックホール(後方)に吸い込まれる星の「スパゲティ化現象」のイメージ画像。欧州南天天文台(ESO)提供(2020年10月12日公開)。(c)AFP PHOTO /M. KORNMESSER/EUROPEAN SOUTHERN OBSERVATORY 【10月12日 AFP】欧州の天文学者らが、超大質量ブラックホールが太陽ほどの大きさの星をのみ込む瞬間を捉えたと発表した。欧州南天天文台(ESO)が12日、イメージ画像を公開した。 研究班はESOの望遠鏡を用いて、地球から約2億1500万光年離れた場所にあるブラックホールによる「潮汐(ちょうせき)破壊現象」を確認。これはブラックホールに星がのみ込まれる際に細長く引き裂かれるというもので、「スパゲティ化現象」とも呼ばれる。 英国王立天文学会月報(Monthly Notices of the Royal Astronomical Soci
フー・チンピン 理学研究科・日本学術振興会外国人特別研究員(理化学研究所客員研究員)、榎戸輝揚 白眉センター特定准教授(現・理化学研究所チームリーダー)、トルガ・ガーバー イスタンブール大学教授、ベステ・ベギカースラン 同学部生、坂本貴紀 青山学院大学教授らの研究グループは、2020年3月に報告された新天体「Swift J1818.0-1607」が、これまでに 20天体ほどしか見つかっていない中性子星の一種、宇宙で最も強い磁場を持つ「マグネター」であることを突き止めました。 今回、本研究グループは、ミリ秒の継続時間を持つX線のバースト現象で見つかった新天体 Swift J1818.0-1607 を、国際宇宙ステーションに搭載されたX線望遠鏡NICERを用いて追跡観測を行いました。その結果、自転周期(1.36 秒)とその変化率の測定にいち早く成功し、星表面の磁場の強さが270億(2.7×10
2020年4月、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)は打ち上げから30周年を迎える。息を呑むような宇宙の姿を次々と見せてくれたHSTだが、打ち上げ当初から光学系の問題を抱え、スペースシャトルに搭乗した宇宙飛行士が駆けつけて壮大な軌道上の修理を行ったことでも知られる。 宇宙望遠鏡を見舞ったトラブルは、1993年に始まったスペースシャトルによるハッブル修理ミッションだけでなかった。打ち上げ後まもなく、観測対象を正確にポインティングできないというかなり深刻なトラブルが見つかっている。 この問題はHSTの本体ではなく、両側に突き出した太陽電池パネルが原因だった。HSTは96分に1回、地球を周回する。軌道上で、片側の太陽電池パネルには太陽光があたって温度は約50度に、反対側のパネルは影になってマイナス80度という極端な温度差が生じた。HSTの本体は熱から保護するためのフィルムで覆われているが、むき出しの太陽
JAXAが制定している宇宙日本食認証基準と照らし合わせ、宇宙食としての基準を満たしている場合に認証される「宇宙日本食」。これまでに「ホテイやきとり」や「キッコーマン醤油」など、が、このほど、日清の人気カップ焼そば「日清焼そばU.F.O.」が、宇宙日本食として認証されました。 今回、宇宙日本食として新たに認証されたのは、「日清スペースチキンラーメン」「スペース日清焼そばU.F.O.」「日清スペースキーマカレーメシ」「日清スペースハヤシメシ」の4品。 日清ではすでに「日清スペースカップヌードル」「日清スペースシーフードヌードル」「日清スペースカップヌードルカレー」が宇宙日本食となっており、全7品が、ISSに滞在する野口宇宙飛行士の携行品として提供されることも決定。 「日清スペースチキンラーメン」「スペース日清焼そばU.F.O.」では、麺は、小麦粉やでんぷんの配合を工夫することで、ISS内で給湯
RMIT University豪メルボルンのRMIT大学の研究チームが、痛みに反応する人工皮膚を開発しました。この人工皮膚は圧力や熱、冷たさが痛みの閾値に達すると瞬時に反応を返すようにできています。 これは将来、たとえばスマート義手や義足から感覚を得られるようにしたり、よりインテリジェントなロボットのためのフィードバックシステムを開発するための重要な一歩だと、研究を率いるRMIT大学のMadhu Bhaskaran教授は述べています。 この人工皮膚はまだ試作品ですが、これまでにチームが特許を取得した3つの技術で構成されています。 ひとつめは、伸縮性エレクトロニクス技術と呼ばれるもので、酸化物材料と生体適合性シリコンを組み合わせ、シールのように薄く透明で、ウェアラブルな電子回路を実現する技術。2つめは熱に反応して変形する材料を人毛の1/000の薄さにした温度反応性コーティング。そして3つめは
今にも衝突しようとする一対のブラックホールの想像図。(ILLUSTRATION BY MARK MYERS, ARC CENTRE OF EXCELLENCE FOR GRAVITATIONAL WAVE DISCOVERY (OZGRAV)) 今から70億年以上前、2つの巨大なブラックホールがお互いのまわりを周り、やがて衝突して合体した。この激しい衝突により、時空のゆがみが波となって宇宙に広がっていった。重力波である。 2019年5月21日の早朝、はるか彼方で発生した重力波が地球に到達し、米国のLIGOとイタリアのVirgoという2つの重力波観測所でとらえられた。天文学者たちがその信号を分析したところ、これまで検出されたなかで最大の衝突と、理論上ありえないブラックホールについて、手がかりが得られた。(参考記事:「解説:ブラックホールの撮影成功、何がわかった?」) GW190521と名付け
独マックス・プランク重力物理学研究所が提供したバイナリーブラックホール合体のシミュレーション画像(2020年9月2日提供)。(c)AFP PHOTO /N. Fischer, H. Pfeiffer, A. Buonanno/MAX PLANCK INSTITUTE FOR GRAVITATIONAL PHYSICS 【9月4日 AFP】極めて高密度なため、光でさえその重力から逃れることができない宇宙の怪物ブラックホールに関する現時点での理解によれば、存在すらするはずがないブラックホールを発見したとする研究結果が2日、発表された。これまで検出された中で最古の重力波の観測に基づく結果だという。 2つのブラックホールが合体して形成された重力波「GW190521」は、質量が太陽の約142倍で、観測史上初の「中間質量」ブラックホールだと、約1500人の科学者で構成される2つの国際研究グループが2本
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