兵庫県西宮市西波止町の御前浜で、バーベキューで使用した木炭を砂浜に放置する人が相次いでいる。木炭は分解されにくい上、保水力が高いため、周辺は雑草が育ちやすくなり、在来の海浜植物に影響を及ぼす可能性がある。「炭は自然に返る」と思って砂浜に埋める人もおり、やけどの危険性も高く、バーベキューシーズンを迎え、浜辺を管理する西宮市も「ルールを守って」と呼び掛ける。(斉藤絵美) 夙川河口に広がる御前浜。貴重な海浜植物が生息する自然豊かな白砂の浜辺で、所々に使用済みの木炭が放置されている。近隣住民でつくる「浜・川・山の自然たんけん隊」事務局長の粟野真造さん(59)は「一見きれいな浜に見えるけど、実は捨てられた炭やプラスチックが微小化して砂浜に広がっている」と話す。 御前浜は、最寄り駅の阪神香櫨園駅から徒歩圏内という立地の良さと、無料で利用できるためバーベキューの人気スポットに。近年、西宮、尼崎の市境を流