横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう、英: rhabdomyolysis)とは、骨格筋を構成する横紋筋細胞が融解し筋細胞内の成分が血中に流出することである。その成分であるタンパク質や電解質は様々な臓器障害を引き起こし得る[7]。 概要[編集] 横紋筋融解症とは骨格筋が急速に破壊されるまたは崩壊する状態である[4][5][7]。 症状には、筋肉痛、脱力感、嘔吐、せん妄などがある[4][3]。 褐色尿や不整脈がみられることもある[3][5]。ミオグロビンというタンパク質など、筋肉の分解産物の一部は腎臓に有害であり、急性腎障害を引き起こすことがある[8][3]。重症の場合には腎機能の低下を生じ、腎不全により誘発される多臓器不全を発症し、死亡する場合もある。 横紋筋融解症は、事故や負傷などの外傷的要因や、重度の熱中症、脱水、薬剤投与などの非外傷的要因や代謝性疾患などの内的要因によって骨格筋が壊