各地で梅雨入りをし、雨の日が多くなってきました。しかし、日差しが少ないからといって油断は禁物。すでに熱中症に注意が必要な季節が始まっています。なぜなら、熱中症は、「気温が高い」だけではなく「湿度が高い」とそのリスクがさらに高まるからです。 その原因は、体温を下げるために汗をかくという体温調整のメカニズムにあります。湿度が高いと体がベタベタしますが、これは、汗が放散しにくいためです。汗が放散しないと、なかなか体温が下がりません。すると、体は体温を下げようと、引き続き汗をかこうとします。こうして体からどんどん水分などが奪われることで脱水症状を引き起こし、熱中症のリスクが高まってしまうのです。 加えて、梅雨の晴れ間や梅雨明け直後も、突然の暑さに体が慣れていないこともあり、注意が必要です。 さらにこの夏は、太平洋西部やインド洋北部で対流活動が活発となり、この影響で太平洋高気圧とチベット高気圧の日本