父が急に呼吸困難になり、弟に救急車を頼んだとのこと。あまり健康ではない父とはいえ、たぶん、救急車を頼んだのは初めてだろう。 父はあらゆる病院と医師と揉めていて、もう来るなと言われるような迷惑な老人である。横浜でもかなり大きい病院でもこういうやりとりがあったらしい。 「もう当院には来ないと誓約書を書いていただきます!」 「おう、誓約書にはサインしてやろう。でも、患者の受け入れ拒否、それは違法だろう! 出るところに出るぞ!」 「……!」 という具合だ。こういう人間に存在価値はあるのだろうか? 幸いにしてというか、今回救急車が向かったのは、初めての病院であった。弟が救急車に同乗して、母が車で後を追った。このご時世、呼吸困難というとCOVID-19が疑われるところであるが、PCRなどは無かったらしい。 診断結果は心筋梗塞。心臓あたりの血管が壊死している、そういうやつだろう。べつに驚かない。おまけに