印刷 仙台地裁前に集まった遺族たち=14日午前10時54分、仙台市青葉区、小宮路勝撮影常磐山元自動車学校の送迎車のルート 東日本大震災の津波で宮城県山元町の常磐山元自動車学校の教習生25人(18〜19歳)が死亡した事故で、遺族が14日、学校を経営する会社と経営者ら10人を相手取り、計約19億円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。大津波が予見できたのに、海に近い校内に教習生を約1時間待機させたなどと主張している。 東日本大震災の遺族が学校などの管理責任について起こした損害賠償請求訴訟は、同県石巻市の幼稚園の送迎バスに乗っていた園児5人が死亡した事故に続き2件目。 訴えたのは25人全員の遺族46人。訴状によると、3月11日の震災後、学校側は教習生を敷地内に待機させ、教習再開を協議した。約1時間後、停電したため教習中止が決まり、教習生約40人が送迎車7台に分乗して順に出発した。うち