1日の乗降客が約12万人に上るというJR京浜東北線蕨駅(蕨市)。この東口広場(ロータリー)の利用を巡り、市民から疑問の声が上がっている。土地を所有するJR東日本が一般車両専用スペースを閉鎖して10年近く。駅のエレベーター工事をきっかけに資材置き場として一時使われたスペースも未利用のまま。蕨駅から東京駅まで電車で約30分。都市計画区域の貴重な広場のあり方が問われそうだ。 (長竹孝夫) JR東日本大宮支社によると、東口広場の面積は通路などを含め約二千五百四十平方メートル。もともと北エリアに送迎用の一般車両スペース(緊急車両分を含め約百八十五平方メートル)、南エリアにタクシー乗り場(約三百三十平方メートル)があった。 二〇〇九年七月、JRは駅の東口エレベーター工事に伴い南エリア(約百五十五平方メートル)いっぱいに資材置き場を確保したため、タクシー乗り場を北エリアに移動。従来の一般車両スペースは閉