第11回地方自治研究全国集会が9月29~30日に埼玉・大宮で開催されました。初日に行われた、阿部彩さん(国立社会保障・人口問題研究所 社会保障応用分析研究部長)の記念講演「すべての人に、暮らしを守るセーフティネットを」の前半部分「日本の貧困の特徴」の一部要旨を紹介します。(by文責ノックオン。ツイッターアカウントはkokkoippan) 上のグラフにあるように、2009年の日本の相対的貧困率は16%です。全人口の6分の1、人数にして約2,040万人が貧困状態にあります。相対的貧困率のラインは一人世帯で可処分所得125万円未満です。そして、子どもの貧困率は15.7%で330万人の子どもが貧困の中に暮らしているのです。 日本の貧困問題が深刻になったのは近年になってからだと思われていないでしょうか? 2009年の年越し派遣村を契機にしてマスコミなどが貧困問題をクローズアップするようになりましたが