清谷信一(防衛ジャーナリスト) 【まとめ】 ・広帯域多目的無線機(コータム)は、データや動画送れず軍用として致命的。 ・総務省が防衛省に割り当てている電波の周波数帯は軍用無線に適していない。 ・陸自の無線機は通じない、充足率が低い。東日本大震災への対応でも露呈。 陸上自衛隊では部隊での通信端末として広帯域多目的無線機(略称:広多無(コータム))が採用されている。NECが開発していたソフトウェア無線技術が採用されており、波数帯域としてはHF・VHF・UHFに対応し、また音声通信とデータ通信の同時利用が可能となっている。所要のソフトウェアを使用することで、3自衛隊間およびその他の部外関係機関との直接通信が可能となっている。 だがコータムは性能と使い勝手に大変問題がある。それを防衛省も陸上自衛隊幕僚監部も認めようとしない。 総務省が防衛省に割り当てている電波の周波数帯は軍用無線に適しておらず、コ