では、鳥山石燕作『百器徒然袋』(文化2[[1805]年刊)の「袋貉《ふくろむじな》」の項を読んでみたいと思います。 前回をご覧になってない方は、先に前回の記事からご覧くださいませヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com 百鬼徒然袋 3巻. [2] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 「袋貉《ふくろむじな》」 穴の貉の直《あたひ》をするとハ、覚束《おぼつか》なきことの喩《たと》へに言へり。 袋の中《うち》の貉も同じ事ながら、鹿を追ふ猟師の為にハ、真《まこと》に袋の物を探るが如くならん、と夢の中《うち》に思ひぬ。 【現代語訳】 「袋貉《ふくろむじな》」 「穴の貉《むじな》の直《あたい》をする」という言葉は、「あてにならないこと」のたとえに使います。 「袋の中