2023年7月31日のブックマーク (3件)

  • [8]藤屋市兵衛 ~『町人考見録』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    藤市こと藤屋市兵衛について言及された資料で、一番有名なのが、『町人考見録《ちょうにんこうけんろく》』[享保十三(一七二八)年頃成立]です。 『町人考見録』は、豪商三井家の当主、三井高房が、先代の父高平の話を元に、京都商人の盛衰をまとめて子孫のために残したもので、写で伝わり、内容の信憑性《しんぴょうせい》も高いと思われます。 今回はちょっと手抜きで、大正時代の活字でご覧ください。 徳川時代商業叢書 苐一 - 国立国会図書館デジタルコレクション この活字、多少間違っている所もあるのですが、ちゃんと実際の写もいくつか確認しながら訳しました。 【現代語訳】 〇藤屋市兵衛 室町通御池町に住居を構えていました。 初代市兵衛は、同じ御池町の藤屋清兵衛と言う者の手代[使用人]から独立しました。 その際に、主人から商売の資金として、銀五百匁[約八十万円]を受け取り、長崎に通って商売をしました。 商売

    [8]藤屋市兵衛 ~『町人考見録』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2023/07/31
    藤市さんは三十億の財を成したとは凄いですね!やはり巨額の財を成しただけあって、商才にも長けて、下落気味の九州の穀物相場に目を付けるとはさすがです。そんな藤市さんの二代目以降がどうなったか気になります。
  • [7]世界の借屋大将 ~井原西鶴『日本永代蔵』巻二の一~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    永代蔵 6巻 [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 三人の客《きやく》、座《ざ》に着《つ》く時《とき》、臺所《だいどころ》に摺鉢《すりばち》の音、響き渡れバ、客《きやく》、耳《ミゝ》を喜バせ、是を推《すい》して、 「皮鯨《かハくじら》の吸物《すひもの》」 と言へバ、 「いや/\、初めてなれば、雑煮《ざうに》なるべし」 と言ふ。 又一人ハ、良く考えて、 「煮麺《にうめん》」 と落ち付きける。 必《かなら》ず言ふ事にして可笑《おか》し。 藤市《ふじいち》出でて、三人に世渡《よわた》りの大事を物語して聞《き》かせける。 一人申セしハ、 「今日《こんにち》の七草《なゝくさ》と言ふ謂《いハ》れハ、如何なる事ぞ」 と尋《たづ》ねける。 「あれハ神代《かミよ》の始末始《しまつハじ》め、増水《ぞう

    [7]世界の借屋大将 ~井原西鶴『日本永代蔵』巻二の一~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2023/07/31
    藤市さんと三人の客のやり取りはまるで落語を聴いているようで面白かったです。藤市さんの徹底ぶりは、私ももう少し前に読んでいたら少しはお金の使い方を考えたかもしれませんね。今となっては遅いですけど・・・。
  • [6]世界の借屋大将 ~井原西鶴『日本永代蔵』巻二の一~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    永代蔵 6巻 [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 娘《むすめ》大人《おとな》しく成《な》りて、頓《やが》て娌入《よめい》り屏風《べうぶ》を拵《こしら》へ取らせけるに、 「洛中盡《らくちゆうづ》くしを見たらバ、見ぬ所《ところ》を歩行《ありき》たがるべし。 源氏、伊勢物語ハ、心の徒《いたづら》になりぬべき物なり」 と、多田《たゞ》の銀山《かなやま》出盛《でさか》りし有様、書《か》ゝせける。 此の心からハ、いろは哥[ここでは「いろはにほへと~」のいろは四十七文字のことではなく、いろは短歌(後述)のこと]を作りて誦《よ》ませ、女寺《をんなでら》へも遣《や》らずして、筆の道《みち》を教《をし》へ、酔《ゑ》ひもせず[いろは四十七文字の最後の一節]京[いろは四十七文字の最後に「京」が加えられる

    [6]世界の借屋大将 ~井原西鶴『日本永代蔵』巻二の一~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2023/07/31
    私の両親も藤市さんと似たようなタイプで、その反動で子供たちには金銭的に許す限り好きなようにさせましたが、隔世遺伝なのでしょうか、二人の子供たちは、私の願い虚しくケチ、もとい吝嗇家に育ってしまいました。