滋賀県警は14日、乗用車を盗んだとして、いずれも住所不定、無職の池野秀孝(30)、岩田明幸(24)の両容疑者を窃盗の疑いで逮捕し、発表した。 県警によると、両容疑者は今月初旬、名古屋市内で以前勤めていた土木会社の経営者が管理する乗用車(時価5万円相当)を盗んだ疑いがある。2人は10日未明、滋賀県東近江市の名神高速道路下り線を盗難車で走行中、パトカーに見つかり逃走。インターチェンジの料金所を突破し、十数キロ離れた鈴鹿山系の山中に車を放置して逃げた。 14日正午過ぎ、車を放置した場所から約2キロ離れた人里で、住民から「ズボンが破れ疲れ切った人が歩いている」との通報が相次ぎ、警察官に緊急逮捕された。調べに対し、2人は「昼は隠れて夜に移動した。山深くてどこを歩いているかわからなかった」「川の水を飲んで飢えをしのいだ」と供述しているという。