その原動力となっているのが、編集部によるオリジナルコンテンツだ。東洋経済オンラインから移籍した佐々木紀彦編集長をトップに、1日約10本の記事を配信している。 特ダネなし。テーマ設定と配信の妙 佐々木編集長は「1年間、特ダネと言えるような記事はなかった」と話す。それでもユーザーや有料会員が順調に伸びるのは「記事に具体的なKPIを設定し、どういったテーマや記事の配信の仕方がより効果的か検証している」からだという。 「編集部の発足当初は、東洋経済オンライン時代のように、とにかく多くの記事を無料で配信した。しかし、それだとページビューは伸びても、私たちにとって一番重要な有料会員は全然増えない。そこでやり方を変えた」 例えば、読者層が幅広く、ページビューが伸びやすいスポーツ記事は、従来通りにユーザー数を伸ばすことを目的として無料記事にし、ヤフーにも配信する。一方で、有料会員を増やすことを目的とした有