野田佳彦財務相が13日、自民、公明両党との大連立を目指す考えを示したのは、参院で野党が過半数を占めるねじれ国会で、菅政権が自公両党の協力取り付けに難航し、政権運営に苦しんだためだ。民主党内には次期首相は与野党協力ができることが必要条件という認識も強い。野田氏にとっては、支援を期待する前原誠司前外相のグループをはじめ、党内の支持拡大を目指す意味もある。【野口武則】 野田氏は13日、記者団に「3次補正、来年度予算も関連法案も今年と同じようなことをやったら国民に申し訳ない」と力を込めた。今年度予算の財源を確保する赤字国債発行に必要な特例公債法案の成立は、菅直人首相が退陣条件の一つにすることで、自公両党の協力にようやくこぎつけた経緯がある。 秋の臨時国会で審議される今年度3次補正予算案の財源に想定される復興債の発行には、償還の方法を定める法律が必要。さらに、来年度予算も特例公債法案を成立させなけれ