香港で「深圳反向代購」(深圳での逆方向の代理購入)が人気になっているという。 もともと「代購」は中国本土の人々の十八番。今では企業による取り組みが主流となっている越境ECも、もともとは中国国外在住の華人華僑に依頼して商品を送ってもらう個人輸入代行から始まった。「買い物天国」香港は主要な購入先の一つで、税金の安さからブランド品など他国よりも安いことが多いのが魅力だった。また、中国本土に隣接している立地を生かした「香港ルート」という密輸経路も有名だ。車や船で運び込むものから、個人がトランクに詰めて運ぶという原始的な手法まで多種多様なものがあった。 こうした伝統的な「代購」とは逆に、中国本土の深圳から香港に品物が持ち込まれるのが「反向代購」だ。香港メディアの報道によると、中国のソーシャルメディア「小紅書(RED)」やフリマアプリの「Carousell(カルーセル)」が取引の場となっているという。