司馬遷の史記が生み出した言葉のひとつに「夜郎自大」がある。無知の故に何の根拠もなく自分の能力が大きいと威張る輩や国の指導者を指す。政界や評論界のいわゆるタカ派の一部から出ている「日本核武装論」はそれに近い。 タカ派に限らず多くの人々には日本が原子力技術とハイテクの大国なのだから、その気になればいつでも「核武装」できる、その能力を発揮すれば「抑止効果」がえられると信じがちである。また、核武装の障害はもっぱら日本の「非核三原則」や「核アレルギー」だと主張する。いずれも単なる思い込みでしかない。 日本を代表する3社が束になっても開発できず ただちに核兵器を開発する技術能力は日本にない。北朝鮮の核実験後に政府内部の専門家グループがまとめた極秘の報告書によれば、仮に国家挙げて国産核兵器開発に取り組んだとしても3-5年以上の年月と3000億円以上の予算が必要になるという。これでは当面の「北朝鮮の
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