昭和を代表する落語の名人のひとり、5代目 古今亭志ん生。多くの通人をして「志ん生でなければ落語じゃない」と言わしめた伝説の落語家です。 今なお落語界でひときわ異彩を放つ彼の存在は、今年のNHK大河ドラマ「いだてん」の中で裏・主人公として描かれ、再注目されています。 志ん生の落語を録音した音源は数多く残っていますが、実は高座動画はほとんど残っておらず、「動いてしゃべる志ん生」を見るのは今ではほとんど困難です。 今回は、そんな彼が落語を語る姿を収めた数少ない幻の高座動画をご紹介します。 「風呂敷」 あるところにやきもち焼きの亭主が1人。亭主が出かけている間に奥さんのもとに近所の若い良い男がたまたま用事で訪ねてきます。 「旦那さんは?」「さっき出掛けたところだよ。まあ1杯お茶でも飲んでいきなよ」、そんなわけで2人でお茶をしていると、思いがけず亭主が帰ってきた。 見つかったらまずい!逃げる暇もなく