日本政府は、2014年に過去最高の1341万人に達した訪日外国人旅行者数を2016年までに2000万人、2019年までに2500万人、将来的には(遅くとも2030年までには)3000万人にする目標を掲げています。訪日外国人は「輸出と同じ効果」があり、工場が海外に移転してしまった現代、とりわけ円安になると絶大な経済効果を生むことから、政府の「成長戦略」として重視されているのはご存じのとおりです。日本人の海外旅行者数は1690万人なので、間もなく訪日外国人旅行者数に追い越されることでしょう。 国内観光旅行者数も、レジャー白書によると年間5,590万人ですから、政府の目標どおりにいけば、近い将来、観光客の3人に1人は外国人客ということになります。 しかし、この数字を達成するためには、大きなハードルがあります。それは、ホテルがキャパシティオーバーに近づいていると言われていること。 その背景として、