1年振りのフルマラソンで好成績を残した野口みずき 「恐る恐る走っていた去年の名古屋の頃とは違う。今は戦える状態になっているし、以前の状態に少しずつ戻りつつある」とシスメックスの広瀬永和監督が話し、野口みずき自身も「早く走りたくてワクワクしている。優勝と2時間23分台を狙いたい」と大会2日前の記者会見で語っていた、3月10日の名古屋ウィメンズマラソン。 レースは気温15度、湿度36%でほぼ無風という絶好の条件でスタートした。 「最初は我慢してペースメーカーに任せ、様子を見ながら自分の走りやすい位置で走った。集団の左側にいたが、それは給水を取りやすいようにと思って......。アフリカ勢は給水の時に一気に前に出てくるので危なかったが、それも冷静に見ていられたのが去年と違うところ。去年の私はアフリカ勢と同じようなことをしていましたから」 こう話す野口は、ペースメーカーのすぐ後ろに位置してレースを