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ブックマーク / jbpress.ismedia.jp (111)

  • ツイッターが成長鈍化? 昨年からの利用者数の伸び、わずか2ポイント | JBpress (ジェイビープレス)

    米国の調査機関ピュー・リサーチ・センターが公表した最新の調査(PDF書類)によると、インターネットを利用している米国成人のうち、ツイッターの利用者の割合は15%で、昨年5月時点の13%からわずか2ポイントの増加にとどまった。 この割合は昨年では5ポイント増だったので、利用者数の伸びが鈍化していることになる。 その一方で、ほぼ毎日ツイッターを利用しているという人の割合は一昨年の2%から昨年は4%に、今年は8%へと、年々倍増していることも分かった。 「ツイッター」「若者」「スマホ」に相関関係あり ピュー・リサーチ・センターでは、ツイッターはスマートフォン所有者がよく使う傾向があり、ここ最近のスマートフォン普及に伴って、日常的にツイッターを利用する人が増えていると分析している。 例えばスマートフォン所有者のうちツイッターの利用者は20%いて、日常的に利用している人は13%。これに対し、スマートフ

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  • 日系移民より貧しかったイタリア移民 座談会・ブラジル文化形成を語ろう | JBpress (ジェイビープレス)

    ニッケイ新聞 2010年3月30日、4月3日 私達が住む「ブラジル」が現在のような多文化が入りまじった形になったのは、どのような経緯からか。移民はその文化形成にどんな役割を果たしているのか。そして、ブラジル文化は世界にどのような影響を与えているのか。 座談会はこれらをテーマにして、ブラジル文化に詳しい岸和田仁(ひとし)さん、ポルトガルに駐在歴のある小林雅彦さん、モザンビークに3年いた中山雄亮さんの3人に参加してもらい、深沢正雪編集長が司会をして1月31日にニッケイ新聞社内で行なわれた。 ポルトガルのポ語との違いについての興味深い指摘から、イタリア移民が及ぼしたやノベーラへの影響、さらにアフリカのポルトガル語圏諸国の文化についてまで縦横無尽に話題は展開した。ここでは各人の役職とはいっさい関係なく、個人的な意見や体験、思いをざっくばらんに語ってもらった。(編集部) 第8回 イタリア移民が多い

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  • カロリーゼロ飲料は、肥満とウツを誘発する 郷に入っても郷に従わず | JBpress (ジェイビープレス)

    MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 今回は、人工甘味料と肥満や糖尿病などの関係について最新情報をお伝えしたいと思います。人工甘味料って、どんなものがあるかご存知ですか? サッカリンが一番古い人工甘味料で、1879年にジョンズ・ホプキンス大学の化学者コンスタンティン・ファールバーグ博士によって発見されました。 サッカリンは砂糖より300倍も甘みがあるのですが、苦味も強く、1937年にイリノイ大学のマイケル・スウエダ博士によりサイクラミン酸が発見され、苦味も改善しました。 その後、アスパルテーム, アセスルファムカリウム、スクラロース, ネオテームと、続々と新しい人工甘味料が発見され、味も随分改善しました。 発見当初、人工甘味料は『糖分摂取制限の必要な人のみ使用』とされていました。ところが、現在は人工甘味料の急速な普及のため、多くのひとが手軽に摂取しています。 ところで、みなさんに質問で

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  • 「非コモディティ化」なる意味づけに疑問符が付く「ハチロク」 「ドライビングというスポーツを体現する車」に向けた改良と進化を | JBpress (ジェイビープレス)

    自動車メディアにおける「定説」、あるいは何かというと使われる「枕詞」の1つに「FR(フロントにエンジンを積み、後輪を駆動するレイアウト)のクルマはスポーティ」というフレーズがある。もう少し範囲を広げて「後輪を駆動するクルマはスポーティ」とする場合も少なくない。逆に言えば「前輪(あるいは全輪)を駆動するレイアウトは『スポーティ』ではない」ということになるわけだが。 どうやらこうした定説に与する輩たちにとっては、「旋回中にアクセルペダルを踏みつけるとリアタイヤが滑る」と「スポーティ」であるらしい。 先日もこのコラムで書き記したように、自動車が「欲望を刺激する工業製品」となった、その質の中には「ヒトが自ら操る」面白さが必ずあり、したがって「ドライビングというスポーツ」を掘り下げて研鑽を積めば、「どんなクルマでも『操ることはスポーツ』だ」と実感できるようになる。 もちろんそれぞれのクルマを「意の

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  • 今や日本に憲法改正を望む米国 「日本は大国の役目を果たせ」との声が主流に | JBpress (ジェイビープレス)

    では、日の改憲への動きに米国はどう反応するのだろうか。日の憲法は日自身が決めるという大前提は揺るがないにせよ、それでもなお米国の意向は日側の論議ではどうしても大きな要因の1つになってしまう。 結論を先に述べてしまうならば、今の米国では日が憲法を改正しようとしても反対はなく、むしろ改憲が日米同盟の強化に役立つとして歓迎する向きの方が多くなった、と言えよう。 日の憲法改正に関してなぜ米国の態度を考えるべきのか 自民党が4月28日、憲法改正草案を発表した。サンフランシスコ講和条約発効の60周年記念日にタイミングを合わせての発表だった。この条約の発効は戦後の日の独立を画していたからだ。 4月16日には東京都の石原慎太郎知事が訪米中の演説で日の現憲法の破棄を提唱した。石原知事が米国側に対して正面から今の憲法の欠陥を訴えたために、改憲論議は日米関係での論題としても浮上したと言える。 で

    今や日本に憲法改正を望む米国 「日本は大国の役目を果たせ」との声が主流に | JBpress (ジェイビープレス)
  • 「コンセンサスの国」ニッポンの大激論

    (2012年4月19日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 数日前、小泉という名の人物が日の国会で、ある法案に反対した。問題の男性は、近年では最もカリスマ性があり、最も政権が長続きした首相、小泉純一郎氏ではなかった。正しくは、31歳の息子の小泉進次郎氏で、父親の最重要政策である郵政民営化を骨抜きにする法案に反対票を投じたのだ。 小泉純一郎氏の首相在任中の最大の目玉だった郵政民営化は、世界最大の金融機関の1つを政府から自由にすることが狙いだった。 小泉人気の不思議 民間部門なら約350兆円の郵貯・簡保資金のもっといい活用方法を見つけてくれると期待して、その資金を国の支配から解放する、というのが郵政民営化の考え方だった。 この資金のかなりの部分は国債に還流しており、それが慢性的な赤字を埋める、あるいは歳出を増やすことを容易にしている。こうした資金の点滴注入を国の「腕」からはぎ取ることが狙いだっ

  • 抜く前に知っておきたいコルク栓の秘密 男と女のワイン学(レッスン10) | JBpress (ジェイビープレス)

    現在、コルク栓の52%はポルトガルで生産されています。次いで、同じく地中海西側のスペイン、北アフリカ諸国、イタリア、フランスが続きます。これは原料のコルク樫の森林が220万ヘクタールも地中海西側に生育するためです。 特にポルトガルは世界のコルク樫の3分の1を生産しています。日で利用されているコルクの3分の2はポルトガル製です(ポルトガルコルク工業会より)。 コルクをワインの栓として初めて利用したのもイベリア半島の人たちでした。イベリア半島の巡礼者たちが水筒の栓としてコルク材を利用していたのを見て、かのドン・ペリニョンはシャンパンの栓としてコルクを採用しました。 追って産業革命が起こると、ワインを生産できないワイン消費大国のオランダやイギリスが運搬に便利な瓶を開発し、コルク栓も併せて一気に普及したのです。 ワインの普及を後押ししたスクリューキャップ ワインと切り離すことができないコルクです

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  • ロシアで人気の日本食、でも日本企業は蚊帳の外 進出方法は間違っていないか? 時代に合っているか? | JBpress (ジェイビープレス)

    ロシア市場における日製品の調子がおかしい。家電製品、自動車をはじめいろいろな商品にそういうコメントはつけられるが、恒例のProdexpoが開催された直後でもあるので、今回は和と日品について、心配な現象を考えてみたい。 今年もロシア、東欧圏では最大の品、飲料業界の国際展示会「第19回Prodexpo」が2月13日から17日までモスクワはクラスノプレスネンスカヤの見市施設「Expocentre」で開催された。 この展示会の対象とされているのは、肉類、乳製品、乾物類、調味料、菓子類、コーヒー/茶、冷凍品、魚類/海産物、缶詰品、野菜/フルーツ そして酒類、となっていて、およそ品と言われるものはすべて網羅されている。 日より大きくなった新車販売市場 年度の展示者数は史上最高の2500社、展示面積4万5000平方メートルというから、来場者数も間違いなく昨年の5万人を大きく超えたこ

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  • 行って分かった中国の農村の急速な変貌 残された老人たちが食料をフル生産 | JBpress (ジェイビープレス)

    中国の農村と聞いて多くの人は暴動や貧困の話なのではと思うかもしれない。しかし、今回は暴動や貧困の話ではない。急速に変貌する中国の農村について書いてみたい。 2012年3月、北京から西南の方向に車で3時間ほど、河北省の旧省都である保定に近い農村を訪ねる機会があった。 北京や上海が急速に発展し高層ビルが林立する都市に変貌したことは多くの人が知っていると思うが、農村も急速に変化している。日の農村が戦後70年かけて行ってきたことを、中国はここ10年ほどで成し遂げてしまった。 今回の訪問でまず驚いたのが、中国におけるインフラ整備の速さだ。一昔前の中国では車線が明確でないことから、乗った車が遅い車を追い抜くたびに、対向車と正面衝突するのではないかとヒヤヒヤしたものだ。 しかし、今回はそんな恐怖を体験することはなかった。それは片道4車線もある高速道路が出来上がっていたためだ。路肩には「香港 2253k

    行って分かった中国の農村の急速な変貌 残された老人たちが食料をフル生産 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 世界から失笑を買う「首都圏迎撃体制」、北朝鮮衛星打ち上げの本当の危険性とは? | JBpress (ジェイビープレス)

    直径36メートルの巨大ドームの中には、有効範囲およそ2800マイル(4660キロメートル)の超高性能レーダーが収まっている。アメリカ西海岸シアトルの球場でイチローが打った野球ボール大の物体を、4400キロメートル離れたハワイ・パールハーバーのSBXは関知することが可能なのである。 このSBXが3月23日にパールハーバーを出港した。国防総省ミサイル防衛局は、今回の出動が4月中旬に強行されるかもしれない北朝鮮の「銀河3号」発射を追尾するためなのかどうかについては「明言できない」と述べ、「弾道ミサイル防衛システムの作戦の一環」とだけ語った。 そして、4月3日にペンタゴンのスポークスマンは、「北朝鮮アメリカはじめ国際社会の反対を無視して人工衛星打ち上げに踏み切った場合、アメリカ軍は北朝鮮のミサイルを完璧に追尾する態勢を取っている」と語った。 つまり、SBXは、テポドン2号改良型あるいはテポドン3

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  • 英語や中国語より人生に役立つ言語を学ぼう マイナーだからこそ人と人の触れ合いが濃密になる | JBpress (ジェイビープレス)

    春は何かを始める季節である。いろいろな習い事を始める方もおられるだろう。新しく何か語学を、とお考えの方もいるかもしれない。 英語をブラッシュアップさせたいという方もいれば、中国語、韓国語、あるいはこのロシア関係のコラムから入ってきた皆さまの中にはロシア語をという方もおられるかもしれない。 ロシア語の持つ情報量の奥深さに助けられている私としてはぜひと言いたいところだが、今回はさらにマイナーな言語の世界に、皆様を招待したいと思う。 マイナー言語を学ぶことの効用 モンゴル語のような独立した国家の言語をマイナー言語と呼ぶべきかどうかというと、世の中にはもっとマイナーな言語があり難しいところであるが、とりあえず、人口的にも経済的な力のうえでも、それでも強くない言語と考えてお話しする。 大学で社会と言語の関係を考える授業を担当しているが、そこでよく学生にこう聞かれることがある。 英語のほかに役に立つ言

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  • 「失われた道徳心」が中国の国家的問題に 経済成長を追いすぎた弊害に中国人も危機感 | JBpress (ジェイビープレス)

    3月13日、中国で人民政治協商会議の第11期全国委員会第5回会議が閉幕した。バブルの絶頂期を経た中国は、今、新たな時代を迎えつつある。 政策の軸足は「民」の生活へと移り変わろうとしている。今まで陽の当たらなかった「民」の声を拾うようにと、会議は8つの問題点を取り上げた。 (1)住宅価格と固定資産税改革、(2)物価、(3)収入格差、(4)“老三難”と言われる教育、医療、失業問題、(5)品の安全性、(6)スクールバスの安全性、(7)ミニブログと社会の管理、(8)道徳心の喪失、がそれである。 今、13億の国民の不満はここに集中している。 倒れている人を助けない中国社会 この中で興味深いのは最後の「道徳心の喪失」だ。「道徳心の喪失」はここに来て浮上してきた新しい社会問題である。上海でも社会道徳の欠如を嘆く声が日増しに強まっており、中国政府もまたこれを重視している。 2011年10月の広東省広州市

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  • ゲバラと共に戦った前村 伯国親族と再会したボリビア子孫(上) | JBpress (ジェイビープレス)

    第1回 政府軍に拷問の末、銃殺。「テロリスト」か「侍」か キューバ革命の英雄エルネスト・チェ・ゲバラといえば、今も南米左派勢力の憧れの的だ。彼は1967年10月、革命運動のために潜伏していたボリビア山中で政府軍に殺害された。ゲバラのゲリラ部隊二十数人には唯一の日系人前村フレディ(ボリビア二世、1941―67)も加わっていた。 フレディの父純吉は1913年に20歳でペルーに渡り、ボリビアへ転住した。純吉の数年後に弟の重春もペルーに渡り、こちらはブラジルに転住した。長年に及ぶ軍事政権のくびきから解かれ、念願だったフレディのを出版する前後から、ボリビアの前村家とブラジル親族との間では、戦前以来の実に70年近い空白を埋める奇跡的な交流が再開している。 「どうしようもないチノ(東洋系を侮蔑する言葉)のくそ野郎の一人だ」。前村フレディを幼い頃から知る同郷の政府軍兵士は、捕虜になった日系革命家にそう罵

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  • 「饅頭食べたい」、禅僧の思いが生んだ日本の甘み 「あんこ」の歩んできた道(前篇) | JBpress (ジェイビープレス)

    で“伝統的”と言われる材にも、海外から取り込まれて日の中で独自に発展を遂げたものは多くある。以前、この企画で取り上げた「抹茶」は、“日化”された材の典型例だ。 もう1つ“日化”がなされた代表的材がある。「あんこ」だ。 ぼてっとした見た目の重み感。舌に入れると、一気に甘さが広がる。何度べても飽きがこない。羊羹、きんつば、饅頭、おはぎ、あんみつ、大福・・・。多様な和菓子のいずれにおいても、あんこは重要な役割を果たしている。あんこが様々な材と相性がよいことの証しと言えそうだ。 なぜ、あんこはこれほど多様な和菓子のいずれにつけても、重要な材になりえるのだろうか。変遷の歴史を追っていくと「あんの日化」の歩みが見えてくる。 前篇では、和菓子に欠かすことのできないあんこの歩んできた道をたどってみたい。そして後篇では、単純とされながらも奥深いあんこづくりを科学の目から探っていこう。

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  • 被災地で自衛隊がアメリカ海兵隊に後れを取った理由 美談だけで済ませてはいけない「震災と自衛隊」 | JBpress (ジェイビープレス)

    自衛隊との連携は概ね大成功であり、今後発動されるであろうアジア太平洋地域における人道支援・災害救助(HA/DR活動)における日米共同作戦が順調に実施できることを確信している(注:HA=Humanitarian Assistance、DR=Disaster Relief)。 自衛隊は大活躍したと思う。とりわけ、震災津波被災地への10万名の緊急動員に対処した折木統幕長のリーダーシップは極めて優れていた。 また原発事故対処でも、聞くところによると初期対応に逡巡していた政府を説得して果敢にヘリコプターを出動させた決断は見事で、彼こそナショナルヒーローとして高く評価されたのだろう?」 東日大震災救援のために自衛隊と実施した共同作戦であるトモダチ作戦に指揮下の第31海兵遠征隊をはじめとする諸部隊を投入したアメリカ海兵隊太平洋海兵隊司令官ティーセン(Thiessen)中将は、このようにトモダチ作戦を

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  • アジアの人口ボーナスの終焉

    (2012年3月15日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ポール・クルーグマン氏は1994年にフォーリン・アフェアーズ誌に寄せた論文「アジアの奇跡の虚構」でアジア人を激怒させた。 同氏はこの論文で、シンガポールなどの国の一見目覚ましい成長は、結局それほど目覚ましいものではなかったと主張した。どんな経済発展も生産性の向上の結果ではなかった。それどころか、経済発展はすべて、労働力と資の規則的な投入で説明できると書いたのだ。 アジアの指導者の怒りを買った論文 クルーグマン氏の論文は少なからぬ怒りを招いた。自国経済の驚異的な変革と思えることを指揮した指導者たちは、クルーグマン氏の主張を受けつけなかった。彼らは自らを経済の奇跡を巧みに成し遂げた政治家と見なしていた。ただ有利な人口動態に恵まれ、倹約的な国民のおかげで、その貯蓄を工場や道路に回せた幸運な人間ではない、ということだ。 良好な人口動態は高

  • シリア不介入という選択の正当性

    (2012年2月28日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 「なぜ国際社会がこんなことが起きるのを見逃せるのか、ここにいる人は誰も理解できない」。メリー・コルビン氏はシリアのホムスで受けたインタビューで、こう言った。彼女自身がシリア政府軍の爆撃で命を落とす1日前のことだ。 勇敢な戦争ジャーナリストであるコルビン氏は、国際政治の世界で繰り返し生じるジレンマを的確に指摘していた。外部の世界には、一般市民の大虐殺をい止めるために介入する義務があるのかどうか、ということだ。 人道的には介入を望むのは当然 ひどい残虐行為を間近で見る人は、概してコルビン氏のような反応を示す。筆者が知っているジャーナリストでボスニア戦争をカバーした人は、ほぼ全員が固い信念を持った外部介入支持者になった。 これは人間として自然な反応だ。何しろ、来る日も来る日も罪のない人が死んでいくのを目の当たりにする。しかも、自国には膨

  • まるでSFの世界、拡大する貧富の格差 華やかなカーニバルの陰で進む世界の二極化 | JBpress (ジェイビープレス)

    毎年2月から3月にかけてカーニバルの話題がメディアを賑わしてくると、寒い冬もそろそろ終わりだな、と感じるようになる。 ニースの「花合戦」、ベネチアの「仮面カーニバル」など観光の目玉とも言えるような存在が興味を惹くが、カーニバルとはもともとキリスト教圏各地で行われている年中行事。 そんな1つ、ロワール川沿いの都市ナントでカーニバルの女王となった女性をカトリーヌ・ドヌーブが演じる佳品『恋路』(1991)を見れば、住民に密着したものであることがよく分かる。 「肉よ、さらば」を意味するカーニバル

    まるでSFの世界、拡大する貧富の格差 華やかなカーニバルの陰で進む世界の二極化 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 貧しいカンボジアの消費を支える相互扶助金融 その欠点を補う金融システムの発展で成長に弾み | JBpress (ジェイビープレス)

    カンボジアの首都プノンペン中心部を流れるトンレサップ河(サップ河)。クメール語(=カンボジア語)の意味するところは、トンレ(河)・サップ(大きな湖)。 カンボジア北西部に位置する、東南アジア最大の淡水湖トンレサップと同じ名を持つこの河は、その湖を源流とし、約230キロの旅路を経てプノンペンに到達する。 サップ河沿いには、1953年まで約70年間続いたフランスによる植民地統治の時代から引き継がれる、いわゆるフレンチコロニアル様式の面影を色濃く残すオープンテラスのカフェ、バー、レストランが数多く並ぶ。 また河沿いの公園や遊歩道の整備がこの2~3年で急速に進んだことで、その景観が劇的に改善された。 仏領時代は「東洋のパリ」と称されるほどの美しい景観を誇ったプノンペン。その後「暗黒の街」と言われるまで退廃するにいたった悲劇の歴史から、現在は見事に復活を遂げつつある。 早朝から夜半まで絶えることのな

    貧しいカンボジアの消費を支える相互扶助金融 その欠点を補う金融システムの発展で成長に弾み | JBpress (ジェイビープレス)
  • 芥川賞と私 デビュー11年、5回落選の身として思うこと | JBpress (ジェイビープレス)

    1月17日に、第146回芥川龍之介賞と直木三十五賞が決まった。芥川賞は、田中慎弥氏の「共喰い」と円城塔氏の「道化師の蝶」に、直木賞は葉室麟氏の「蜩ノ記」に決まった。3氏には、心より祝福の言葉を送りたい。 私は、これまで5回芥川賞の候補になり、5回とも落選した。最多落選は、阿部昭氏と島田雅彦氏の6回であり、私は黒井千次氏等と共に3位タイの落選回数者という、名誉とは言いがたい記録を持っている。 そこで、今回は「芥川賞と私」と題して、作家と文学賞の関係について日頃考えているところを書いてみたい。 その前に、一言断わっておけば、作家は各々、デビューできただけで十分に運が良かったということである。この事実を忘れずに、以下由なし事を書いていきたい。 ★     ★     ★     ★ 私は小説を書き始めたのが30歳前後と極めて遅く、文学仲間もいなかったため、文壇の諸事情にはなはだ疎かった。芥川賞が

    芥川賞と私 デビュー11年、5回落選の身として思うこと | JBpress (ジェイビープレス)