「大きなフェンスに囲まれた、クィーンズ地区にある学校の校庭で一晩寝たんだ。すると、黒人の男が現れてこう言った『オマエ自分がどこにいるのかわかってるのかい? 知ってるか、ここはジャングルだよ! みんな死んじまうぜ!』ってね。だから、そのまま歌に入れたのさ」 「まだバンドとも呼べないような駆け出しの連中が、飢えながら、なんとかレコード会社との契約のチャンスを窺っているガキ達が、いろいろなトラブルにもまれている、そんな状況がゴマンとあるだろう? それにドラッグや暴力…サツに引っ張られたり…それが罪だとか言うんじゃなくて、現実に起こっていることで、オレ達みたいなガキは、そんな中で生き残っていかなきゃならないわけさ。 あの曲を書いた時点では、オレ達も世界を目指して必死になって生きていた。探しているものが、善か悪かのどちらかだってこともわかっていた。つまり、あの曲で言いたかったのは、あれが現実で、オレ