人の顔と名前を覚える能力、そしてその能力が失われて家族の顔にさえ見覚えがなくなってしまう“後天性相貌失認” 以前、人の顔を覚えるのがやたらと得意な人(以後「Aさん」)と知り合いだったことがある。あるときAさんと道でばったり出くわして立ち話をしているときに、その能力がいかんなく発揮されるのを目の当たりにした。そばを女性が通り過ぎたのだが、Aさんはその女性の後を追いかけて声をかけた。 「ほら、○○さんは9年前に××という会社の××支店で事務の仕事をしていたでしょ? 私も少しだけその職場にいたんですよ。覚えてませんか? 1週間ほどで辞めちゃったんだけど」 後で聞けば、その女性とは、ほとんど言葉を交わしたこともなかったという。ただ、名札か何かを見て名前を覚えていた。たった1週間ほど同じ職場にいたに過ぎず、ほとんど会話をしたことのない相手であるにもかかわらず、Aさんは彼女がそばを通り過ぎたときに、瞬
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