速水健朗『自分探しが止まらない』(ソフトバンククリエイティブ) 著者の速水健朗さんと担当編集者である上林さんから献本いただいた。貧乏暇なし状態でなかなか読む時間が取れない中、いろんなブログで本書が取り上げられるものだから、それをなるだけ読まないようにするのはタイヘンだった!(笑) 当方は速水さんと同じく1973年生まれで、(失礼を承知で書けば)底意地が悪いところが似ていると勝手にシンパシーを抱いており、速水さんのサイトをA面、B面とも愛読させてもらっている。 最初本書のタイトルを聞いたときは、著者のそうした底意地の悪さが全面に出た本になるのかなと思っていた。著者自身、あとがきで「団塊ジュニア世代の滑稽な姿をまとめてみよう」と本書の企画意図を書いている。 本書は「身も蓋もない言い方をするなら、自分探しの旅とは現実逃避のことだ」という厳しい認識から出発する。 厳しい言い方をすれば、自分を変える