第28回 追崎史敏が選んだ 「個人的な想い出と印象に残っているアニメ17本」 子供の時の想い出というよりは、アニメーターの勉強を始めた頃から業界に入ってからの想い出と印象に残っている作品がほとんどですが。 ●『聖闘士 星矢』(TV、劇場、OVA) 中学の時に美術部の先輩方(今思えば腐女子の方達)にアニメーターって職業がある事を教えてもらった作品。もちろん、初めてアニメーターの名前を覚えたのも荒木伸吾さんと姫野美智さんでした。独特のフォルムとキャラクター描写。そして力強い描線、すべてがカッコよかった! そこに演出の山内さんの独特の画面作りが加わって、リアリティとは異なるある種の「様式美の世界」が作品に満ちていました。 TVが終了してから15年の月日を経て、オリジナルスタッフでOVAとして復活した時は涙モノでしたし(1話の一般試写会にも行きました!)、『天界編』の劇場作品に原画で参加できた事は