コンビニ大手、ローソンの連結子会社で前代未聞の不祥事が発覚した。チケット販売のローソンエンターメディア(LEM)幹部が資金を不正に流用。被害総額は150億円に上るという。 チケットは興行の数カ月前に売り出され、代金は興行終了後に支払われる。販売会社の手元には一時資金が残るため、関係者は「誘惑がある」と語る。今回もその間のカネが狙われた。 LEMによると、コンサート企画会社に支払うチケット販売代金の一部を、プレジールという会社に経由させていた。そのカネがどこかに流用されてしまった。仲介した理由は「協賛金」だったという。 負担減が狙い 人気興行は一般販売前の先行販売であらかた売り切るのが通例。先行販売のチケットを多く獲得するために、チケット会社やコンビニなどが企画会社に協賛金を払うのはよくある。LEMは「プレジールが協賛金を払うことで、LEMの協賛金支払額の減額が見込めた」と説明する。 プレジ