元役員や元幹部への取材では社長が目標の達成を迫るのは経営トップとして当然で、それを問題のあるやり方でごまかそうとする部下や社内のチェック体制の不備こそ問われるべきとの声も聞かれました。 元執行役員は「予算が達成できなければ厳しく言われるのは当たり前。怒られて厳しかったからついついと言うのは、それが本当ならあまりにも情けない社長1人だけの問題にしていいのか。組織的にどうだったのかというのが問われるべき」。 第三者委員会の調査報告書でインフラ工事の損失の計上を佐々木氏や田中氏と一緒になって認めなかったと指摘された元副社長の1人は「どこの会社でもちょっとでも利益を出したい。出さなきゃいけないというのは同じでしょ。6兆円の売り上げがある東芝だって台所事情は大変。より多くの利益を積み上げたいと思っているし、それを怠るようになったら企業としておしまいでしょ」と数字を追い求めること自体は当然だと主張しま