・習近平国家主席は共産党幹部に、中国について国際的な理解を得られるよう、もっと努力することを指示した。 ・そこには、トラブルを抱えた外国政府を非難罵倒するこれまでのやり方が逆効果という見方が共産党内部にも広がっていることがある。 ・その一方で、「中国が理解されていない」という焦りは歴代政権が抱えてきたもので、習近平を待ち受けるハードルは高い。 中国の習近平主席は5月31日、共産党の最高意思決定機関、中央委員会政治局で、中国の国際的イメージの向上を厳命した。 国営の新華社通信によると、その主な内容は、 ・コミュニケーション手段(マスメディアやSNSなどを指すと思われる)を発達させ、中国に関する国際的な言説に、中国の声を届かせること。 ・中国共産党が中国人民の幸福のみを追求していることを海外に広く知らしめること。 ・中国の活動を説明できる、中国自身の言説やナラティブを育成すること。 ・信頼され
![「愛される中国」を目指す習近平の焦り──「中国が理解されていない」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/baacbafd966fae7cbdd27c9a441aafdf85cfd1d8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fmutsuji%2Fassets_c%2F2021%2F06%2Fmutsuji210607_xi-thumb-720x480-255200.jpg)