Kanzan Galleryでは、ポーランド・ヴロツワフでTIFF写真フェスティバルを主催するマチエイ・ブイコ(Maciej Bujko)を迎え、ポーランドの写真家、ヴィトルド・レーマーの日本初となる個展を開催します。 ヴィトルド・レーマー(Witold Romer 1900年-1967年)は、ポーランド写真史上で最も重要なアーティストの1人でありながら、その活動期が、ポーランドが2つの大戦に翻弄されていた時期と重なったこと、そしてアーティストと科学者という異なる2つの顔を持っていたことなどから、長きにわたり知られざる存在でした。近年、個人のアーカイブが発見され、その作品の全貌が明らかになりつつあります。今回は、当時、揺れ動く故国に新たな道を開こうとしたポーランドの知識人たちのプライベートを活写したポートレートや風景写真を中心に、レーマーの繊細な表現の魅力に迫ります。(KanZan Gal