久々に釣られてみる。通して読んでみての違和感。 ITベンダの元「中の人」として、確かに何度か「詳細な見積根拠」を求められたことがある。お断りしたが。詳細ではない、各工程ごとや各機能ブロックごとといった単位での見積根拠までは提示したことはある。 違和感の理由は契約形態について述べられていないこと。つまり、営利企業であるITベンダは、当然契約形態に合わせて利益を乗せた額で提案をしている。「IT部門の無能と無用」に帰結したい文章なので、契約形態と見積根拠の提示の関係について及ばなかったのだろう。 コンペであるにしても、機能要件・非機能要件を充足し、受注した際の想定利益を考慮して見積額を作成する。その時、受注した際の「想定」利益にはいくつもの考えがある。例えば、初期構築プロジェクトを受注すると自動的にエンハンス工程も受注したことになるような大規模システムの場合、まずは初期構築プロジェクトを受注しな