12日朝早く、東京都内で震度5弱の強い揺れを観測した地震について、東京大学地震研究所の古村孝志教授は「地震計の記録を見ると、最初に小刻みな揺れが始まったあとすぐに大きな揺れが到達し、直下型地震の特徴を示している。今回の地震は震源が比較的深いため、余震は少ないと考えられるが、念のため余震への注意が必要だ」と指摘しました。 そのうえで、古村教授は「東京湾直下で想定される地震のマグニチュードは7.3だが、けさの地震は地震のエネルギーにして1000分の1以下で規模が非常に小さい。しかし、この程度の規模であっても、エレベーターに閉じ込められたり、水道管が破裂したりする被害が出ているため、今回の地震をきっかけに、想定される首都直下地震への備えを進める必要がある」と指摘しました。