日本の製造業が「データ改ざん」の底なし沼にはまっている。神戸製鋼所、三菱マテリアルの子会社3社に続き、28日には東レが子会社で不正があったと発表した。素材や部品などの製造各社は「当社は大丈夫だろうか」と品質保証現場の調査を進めている。コンプライアンス(法令順守)の意識が今ほど高くなかった時代にさかのぼって調べるケースが多く、今後も不正発覚が続発する可能性がある。■「公表しないで済んだ案件」東レ
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日本の製造業が「データ改ざん」の底なし沼にはまっている。神戸製鋼所、三菱マテリアルの子会社3社に続き、28日には東レが子会社で不正があったと発表した。素材や部品などの製造各社は「当社は大丈夫だろうか」と品質保証現場の調査を進めている。コンプライアンス(法令順守)の意識が今ほど高くなかった時代にさかのぼって調べるケースが多く、今後も不正発覚が続発する可能性がある。■「公表しないで済んだ案件」東レ
神戸製鋼、三菱マテリアルなどで相次いで発覚した検査データ改ざんが、東レの子会社でも行われていたことが、「週刊文春」の取材でわかった。 この子会社は東レが100%出資する「東レハイブリッドコード」(以下、東レHC)。自動車向けを中心に、東レグループの産業資材用繊維加工の最重要拠点として、国内外でシェアを拡大している。東レ関係者は、「週刊文春」の取材に次のように証言した。 「顧客提出用のデータ改ざんが10年程前から行われていました。主な対象製品は『タイヤ用ポリエステルコード』。タイヤの骨格にあたる『カーカス』という部位に用いられる繊維製品です。顧客と取り決めた強度を満たしていないにもかかわらず、検査データを改ざんし、規格を満たしているかのように偽り、提出していました」 8年にわたり検査データを改ざんしていた(東レHCホームページより) ポリエステルコードは、乗用車用タイヤのほぼ全てに使われる極
東レがトヨタ自動車などに異議を申し立てている。自動車に使われる樹脂(プラスチック)など樹脂の納入価格を巡り、26年間続いてきた慣行の見直しを迫った。電気自動車(EV)の時代、車体の軽量化につながる樹脂部品の存在感は高まるが、なぜ東レはここまでかたくななのか。ナフサ連動、91年以来の慣行25テーマ連載電子版「ビジネス」がオープンしました。国内外のあらゆる産業を業種ごとにフォローできます。「コンフィデンシャル」では25業種・テーマの内幕ルポを約1カ月にわたり連載中です。
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